奨学金返済難民のための基礎知識

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【JASSO奨学金】猶予申請をしてみよう!—書類編 その2(完結)

 

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(前回記事) 


【手続き】奨学金の猶予申請をしてみよう!—書類編 その1 - 奨学金返済難民のための基礎知識

 

今回は

 

①必要な証明書の準備

②送付

 

までを確認していきます。

 

実は、手続きに必要なことの約70%は前回までで終わっています。

 

後は送付まで一気に駆け抜けてしまいましょう!

 

【①必要な証明書を準備しよう!】

 

猶予の申請のためには、申請書とは別に、「証明書」が必要となります。

 

これは

「所得証明書」や「市・県民税証明書」、「医者の診断書」、「身分証明書」

 

と言ったようなものです。

 

つまり、奨学金の手続きだけに限らない、一般によく使う証明書と同じです。

 

自分にはどの証明書が必要なのかはこれで確認できます。

《表面》

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 《裏面》

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この必要書類一覧は決して見やすいとは言えませんが、自分にあったケースを見つけましょう。

 

今回のケースで必要な書類は

 (会社のお給料だけでは返済が難しくなった独身男性がモデル)

 

・所得証明書  か

・市・県民税証明書  か

・住民税非課税証明書  か

 

のいずれか一つです。

 

証明書は、自分の住む市区町村の役所で発行してもらえます。

 

さて、みなさんは自分の事情にあった証明書を見つける事は出来ましたか?

 

今回は所得証明書を使う事にしましょう。

 

【②チェックシートを書こう!】

 

 申請書を入手したページから、チェックシートを入手する事が出来ます。

http://www.jasso.go.jp/henkan/yuuyo/documents/form_gy_201410.pdf

 

猶予申請の時にチェックをする必要がある項目はこちら

 

(表面)

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(裏面)

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【③送付しよう】

ここまでお疲れさまでした。

 

では、最後に書類を送付しましょう!

 

送付先の住所は

 

162-8412  東京都新宿区市谷本村町10-7
日本学生支援機構 奨学金事業部 返還猶予課

 

 

です。

 

最後にもう一度、提出書類の確認をしましょう。

 

□記入された猶予の申請書

□記入されたチェックシート

□証明書(今回は所得証明書)

 

この三点を忘れずに封筒に インしましょう。

 

この後郵便局に言って送付すれば、猶予申請終了!となります。

 

【最後に】 

 

今回のケースのような所得が低い場合以外にも、猶予の資格を満たす場合は沢山あります。

 

もし返済が苦しいようであれば、無理をせず、救済制度を使っちゃいましょう。あくまで生活が第一優先ですから、遠慮する事は無いと思います。

 

次回からはスカラネット・パーソナルを使った申請の仕方を確認します。

こちらの申請は書類による場合よりスムーズに手続きが出来ますので、本当にオススメです。

 

 

                  (次回に続く)

 

 

 

 

【JASSO奨学金】猶予申請をしてみよう!—書類編 その1

前回記事 申請の準備編  

 

この記事では書面による猶予申請について説明します。

【申請の4ステップ】

書面による申請は次のステップを踏みます。

 

1 申請書の入手

2 申請書の記入

3 猶予する事情を証明する(公的)証明書を集める

4 JASSOへ郵送する 

 

今回の記事では1と2に触れます。 

 

【ステップ1ー書類を入手しよう!】

まず始めに書類を入手しましょう。

支援機構HPからダウンロードできます。

下のリンクを参考にしてください。

JASSO奨学金「各種願出・届出」-JASSO

 

進んだら、参考写真で赤文字部分をクリックしてください。

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そうすると下の画面に移ります。

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「ココ」から、「奨学金返還期限猶予願」と「チェックシート」を入手しましょう。

 

 

【ステップ2—書類を書いてみよう!】

手に入れた申請書を書きます。

はじめは「奨学金返還期限猶予願」からです。

モデル人物は「会社のお給料では返済が厳しく、なるべく長い期間猶予したい独身男性」です。

 

では、記入します。

 

まずはチェック項目です。

今回、チェックするところは次の箇所でした。

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次に書類の上の部分を埋めます。 

ここでは、

・日付

・奨学生番号(支援機構に電話すると教えてくれます)

・氏名、生年月日

・住所

・連絡先

・勤務先の住所、連絡先

・押印

が必要です

 

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押印は絶対に忘れずに!

 

 

 最後は下半分の記入です

今回のケースでは、ここに

①経済困難である事情 

②今後の返済の見通し 

を書く必要があります。

飾らず、ありのままの実情を書き記しましょう!

 

①事情では、

・卒業してからこれまでの経緯

・現在の生活状態

・具体的な収入、支出の説明

・返還が困難であり、猶予申請にいたったこと

を漏らさず書きましょう。

 

 ②見通しでは、

 ・返済ができるようになるまでの一時的な対処であること

・いま、状況の改善に向けて取り組んでいること

・返済の意思があること

という点を書けば事情が伝わりやすいと思います。

 

今回のケースではこのように書いてみました。

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参考までに、日本学生支援機構の記入例では、次のようになっています

・事情

大学を卒業して二年目になりますが、就職する事が出来ず、アルバイトで生計を立てていました。手取りは月15万円前後で、賞与や臨時収入はありません。支出は家賃、食費、光熱費、インターネットと携帯電話代で10万円が毎月かかり、残りから医療費とボキの勉強の学費を支払っています。腰椎椎間板ヘルニアのリハビリに週に1〜2回通っており、医療費が月2千円弱程度かかります。奨学金の返還が困難です。第一種奨学金のみ猶予をお願いします。

 ・今後の返済見通し

今年中には就職して、第一種奨学金も返還を再開したいと思っています。猶予を承認された期間の終了より早く返還が出来るようであれば、返還期限猶予短縮願を提出します。

 

 

【注意!】

 今回の記事はあくまで参考例であって、

「こうすれば確実に申請が通る」

というものではありません。どうかご注意ください。

申請書にはみなさんの実情を、事情書に素直に書いてもらえればと思います。

 

【最後に】

猶予手続きはみなさんに与えられた権利の一つです。

返済が辛いと感じたら思い切って使うことが大切です。

このブログを読んで、猶予申請を検討してもらえたらすごく嬉しく思います。

次回は冒頭の3と4の項目について扱います。

 

                (次回につづく)



 

【JASSO奨学金】猶予申請をしてみよう!ー準備編

 

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今日は奨学金の手続きの仕方についてです。

 

このブログの読者からよく受ける相談として、

 

どうやって猶予の手続きをしたらいいの?

 

というものが数多くあります。

 

確かに、HPを見ても

 

手続きのための書類がすごく沢山あって分かりづらいです

 

これじゃ書類を探して書くだけで一日が終わってしまいそうです。

 

そこで今日は

 

「毎月の生活がギリギリだから、もう返済をストップしたい」

 

「申請の仕方を教えて欲しい」 

 

という声に答えて、申請手続きの話をします。

 

【二通りの方法を覚えよう】

 

返済猶予手続きをするには、大きく分けて二通りのやり方があります。

 

やり方1:書類で申請書を書く

 

やり方2:スカラネット・パーソナルに登録してそこから申請書を書く

 

あなたはどちらでも好きな方法で申請する事が出来ます。

 

私のオススメはスカラネット・パーソナルに登録する事です。

 

スカラネット・パーソナルとは日本学生支援機構が作った、奨学金の情報サービスフォームです。

 

自分の奨学生番号さえ分かれば、だれでも登録する事が出来ます。

 

私はいままで自分の借りた額を確かめるために、いちいち機構へ電話していました。

 

なかなか繋がらないし、電話代もかかって、いい事はほとんどありませんでした。

 

しかし、スカラネット・パーソナルに登録をしておけば、

 

・自分の借りた額の確認

・住所変更などの手続き

・繰り上げ返済などの手続き

・猶予申請手続き  などなど

 

が簡単にできるようになっています。 

 

これで手間を大きく省く事が出来ます。

 

無料なので本当にオススメです。

 

 次回からは実際に書類による申請と、ウェブの申請の二つに分けて、それぞれの手続きの仕方を学んでいきたいと思います。

 

書類による手続き


【手続き】奨学金の猶予申請をしてみよう!—書類編 - 奨学金返済難民のための基礎知識

 

スカラネット・パーソナルによる手続き 


奨学金の猶予申請をしてみよう!ー スカラネット・パーソナル編 - 奨学金返済難民のための基礎知識