奨学金返済難民のための基礎知識

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大学生は「子ども」じゃない?

大学に進学する時は、多くの人は最低でも18歳を迎えているので「子ども(児童)」ではない。

18歳以下の「子ども」であれば色々な権利が守られている。18歳以下の「子ども」であれば人生の機会が親の経済力に左右されてはいけないと、授業料を無償化する事は分かりやすい。でも大学へ行く場合、「子ども」ではない年齢なので、「大人」と同じように扱われるようになっている。

でもそれはおかしい。17歳ではなく18歳だから大学教育を受ける権利が親の年収によっては侵されて構わないなんてありえない。何歳であれ年収によって教育を受ける権利が妨げられてはならない。もっといえば、お金を大学に納められるかどうかで受けられる教育の程度が決まってはならない。

それだから、「大学は学費が高い事を知っていながら進学したお前が悪い」とか「大学生なんだから奨学金は後で返還の必要があるお金だと知っていて当然だ。いまさら返せないと騒ぐな。」と、10代から20代前半の「若者」に教育を受けるための責任をなんでも押し付けて、「「子ども」じゃないんだから」と説教するのおかしい。そもそも「若者」が大人だとしても、経済的な理由で大学教育を受けられない事を肯定できる理由なんて無いのだ。

全ての学びたいけど学べない者には学べるだけの環境を用意しなくてはならない。そのことと、不真面目な学生が世の中にいることは別問題だ。それを一緒くたに考えて「学生を甘やかすだけで意味が無い」と言って、学べる環境づくりを放棄することはなんの意味も無い。良質な学生が減るだけだ。