奨学金問題 裁判について(9月16日〜9月20日)
拝啓 奨学金返済難民御一行様
札幌では秋がそろそろと近づいて、夜になると肌寒い日が続きます。
奨学金返済難民御一行様におかれましては、お変わりございませんか。
テレビや新聞で奨学金のことが報道されるようになり、その流れを背に作り上げられた私たちの団体 北海道学費と奨学金を考える会(通称インクル)も、設立されてから早くも半年が経とうとしています。
そんな私たちのインクルですが先日のブログにも書いたように、札幌市内の裁判所を回り、奨学金裁判の傍聴をするという活動を始めています。札幌では今週だけでも奨学金の訴訟が何件もありました。
内訳
日本学生支援機構 1件
北海道高等学校奨学会 2件 計3件
20日は奨学金を取り扱う法廷が休みだったので、実質毎日奨学金の督促裁判があったと言えます。
奨学金返済難民御一行様におかれましては、督促裁判を控えている人もいらっしゃると思いますので、裁判の様子について簡単に触れたいと思います。
裁判ではテレビドラマであるように、原告と被告が左右に分かれ、その間に裁判官が座るという形になっています。その全体を見渡せるように、部屋の三分の一には傍聴席が備え付けられています。
私は傍聴席に座り督促裁判の様子を毎日見ています。
これまで見てきた裁判では、被告人(つまり返済者)の方と一度も会うことがありませんでした。つまり、不在のまま裁判が進められているのです。
そういう裁判はとても味気ないものです。1分もせずに裁判が終わってしまいます。原告と裁判官が簡単な事実の確認をして、「では今日中に判決が出ます」と言って終わりです。
今日、奨学金問題に詳しい弁護士と食事することがあり、この時の様子を伝えました。
その弁護士は、「判決が決まったら実行されるしか無いし、今度は連帯保証人・保証人にまで督促がいってしまう。本人が不在のまま、そうした重要なことが決まってしまうのでは本人の事が心配だ。」と言っていました。
奨学金返済難民御一行様におかれましては、日本学生支援機構から督促通知が来た場合には、奨学金問題に詳しい法律家と相談するのが大切なことだと思います。
通知と一口に言っても支援機構から送られてくる通知には種類があります。
「もしかしたらこの通知は重要なものかもしれない」と思う方がいらっしゃいましたら、私にでも良いのでご連絡いただければ、相談に乗りますので気軽にご連絡ください。
奨学金で訴えられる人や、奨学金で財産を失う人が生まれる社会は良い社会じゃないという思いで北海道学費と奨学金を考える会は活動しています。私たちは奨学金返済難民御一行様の味方です。
これからもまた、ブログに足をお運びください。
また更新してみなさまのご来訪をお待ちしております。
ではくれぐれもご自愛ください。
敬具
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相談団体
奨学金連絡会 http://syogakukin.org(本ブログへのリンクを貼っていただいています)
NPO法人POSSE http://www.npoposse.jp
北海道学費と奨学金を考える会 インクル
https://www.facebook.com/pages/インクル/147536872115274
インクル代表 藤島和也(ブログ作成者) Twitterアカウント
https://twitter.com/syougakukin2
同上 Facebookアカウント
https://www.facebook.com/fujisima.kazuya