奨学金 まめ知識
マニアックな知識を紹介する企画第一弾
今日は「延滞者の定義」についてです。
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☆支援機構調査のまめ知識☆ ー急に定義が変わった!ー
下の数字をご覧ください。
H21年度調査 延滞者の中で年収300万円以下の人 87.5%
H22年度調査 同上 89.2%
H23年度調査 同上 82.4%
「おや、H22年を境に年収300万円以下の人が減ったじゃないか。状況は改善しているのか、良かった良かった」。そうした声が出てきそうだ。
種明かしをすると、H23年度の調査から突然「延滞者」の定義が変わったのだ。これまで6ヶ月以上返済が滞ってた人を延滞者と読んでいたが、H23年からは3ヶ月以上滞っていた人から延滞者と呼ばれるようになった。延滞者の定義が緩くなったので、数字が一見すると改善したように見えるのだ。なぜ定義を緩めたのか。その説明はどこにも書かれていない。数字が動いても返済に苦しんでいる人は減った訳ではないのだ。