奨学金返済難民のための基礎知識

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奨学金も秋模様?はてなブログお題 (他の記事も見てね)

拝啓 奨学金返済難民御一行 様

北海道は涼しい日が続きます。本州でも少しずつ秋が近づいて過ごしやすくなったと思いますが、奨学金返済難民御一行様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

 

今週のお題は秋の準備。読書の秋、食欲の秋など色々な秋がありますが、私の通う大学では来週から授業が再開すると言うことで、少しずつキャンパスに来る学生が増えつつあります。これから北海道大学は勉強の秋に突入です。

 

秋は学費問題や奨学金問題にとっても秋は大切な時期です。

 

大学生であれば、後期の授業料の納入期限が迫っていることでしょう。

大学によっては、秋採用の奨学生の募集がかかる大切な時期です。

また、もう少し経つと卒業生を対象にした奨学金の返済説明会が始まります。

四年間の返済総額と毎月の返済額が改めて提示され、内定がまだ出ていない学生にとっては少し酷な季節が始まります。

 

人によっては酷な季節です。そうした季節に備えて、孤立する奨学生や将来の返済に悩む学生を減らすため、奨学金の悩みを笑って共有できるカフェイベントを現在考えているところです。打ち上げ花火のように単発にやるのではなく、継続的な活動としてどうにかやれないかと模索中です。

 

インクルでは奨学金問題の当事者への支援を三つのパターンに分けて考えています。

 

一つ目は大学進学前の高校生への支援。これを「入り口支援」と呼んでいます。

これには大学進学にかかるお金の相談や進学後の生活の相談を受け、経済支援制度の正しい知識と大学生の実情を知ってもらう支援などが考えられます。

 

二つ目は大学生に対する支援です。これを「中の支援」と呼んでいます。

ここでは、今まさにアルバイトと奨学金だけで大学に通っている学生を対象に、同じ境遇の学生と学費負担の悩みを共有したり、情報を交換する場を設ける支援が考えられます。今考えているのは、この「中の支援」です。

 

三つ目は卒業して、返済を始めている返済者に対する支援です。これを「出口の支援」と行っています。ここでは、返済者を対象に奨学金の返済がなんらかの理由で滞った時の対処の方法や、相談窓口の紹介などの支援が考えられます。また、現に訴訟を起こされている人に対しては、弁護士の紹介や、裁判応援団の形成、奨学金「被害者」同士の交流の場を提供するなどの支援も考えていて、現在進行中で取り組んでいる課題です。

 

これらの実現に向けて北海道学費と奨学金を考える会インクルは活動しています。

「学費の秋」と言ったところでしょうか。