日本学生支援機構奨学金の返済説明会の季節です
拝啓 奨学金返済難民御一行様
いつもお世話になっています。お元気ですか。
北海道大学では日本学生支援機構奨学金の返済説明会が始まったようです。
この説明会は2014年度の卒業生を対象にした返済説明会で、説明会では、
①貸与奨学金返還確認証(返済額などが書かれている)
②返還の手引き(返還の際の手引き。そのまんま)
③リレー口座加入申込書(返済のための引き落とし口座の記入)
④返還誓約書
が配布されます。改めて言うまでもなく、返済難民のみなさまはご存知のことかもしれませんね。ところで、「今は返還誓約書は採用決定時に書くじゃないか!」と指摘される人もいるかもしれません。
惜しい!返還誓約書が採用決定時の提出に改まったのは平成22年度からで、写真の説明会は平成21年度以前の採用者が対象です。
なので、返還誓約書も説明会で渡されるのです!(ドヤッ)
まあ書いてて思いましたが、こんな指摘する人はまずいないですね・・・。
2012年から弁護士や学者、学生を中心とした奨学金問題に取り組む活動が盛んになり、全国で返済相談の事例が集積されるようになりました。返済が滞る人はどういう人なのか、滞った場合日本学生支援機構からどのような対応がなされるのか、困った時の相談先はどこにあるのかなど、大学の説明会で教える職員よりも奨学金の返済の実態を詳しく知っている人が増えています。
私たちの団体、北海道学費と奨学金を考える会インクルも、本を出版に携わったり、返済相談を受け付けるなどをして、奨学金問題の実態の把握に務めています。今後、より正確に奨学金返済の実態を知ってもらうため、インクルによる返済説明会の実施を行なっていきたいですね。
『日本の奨学金はこれでいいのか!』では、第二章を担当したジャーナリストの三宅勝久さんが書いた「ルポ・奨学金地獄」に奨学金返済の実態が詳しく書かれています。是非ご覧ください。
日本の奨学金はこれでいいのか! ―奨学金という名の貧困ビジネス
- 作者: 伊東達也,岩重佳治,大内裕和,藤島和也,三宅勝久,奨学金問題対策全国会議
- 出版社/メーカー: あけび書房
- 発売日: 2013/11/01
- メディア: 単行本
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