【JASSO奨学金】猶予申請をしてみよう!ー スカラネット・パーソナル編
【ー2014年11月24日 投稿】
【ー2015年1月28日 一部修正】
【ー2015年3月10日 一部修正】
【はじめにのはじめに】
当ブログでは、これからJASSO奨学金の利用を検討したり、いま実際に返済をしている方に向けて、返済手続きに関する情報を提供しています。
JASSO奨学金には、債務者(返済者)向けの優れた冊子「返還の手引き」があります。返済に必要な知識をほぼすべてこの一冊に詰め込まれています。
しかし、その内容は簡単ではありません。いくら読んでもイメージが湧かず、どうしていいか困るという声もよく聞かれます。日本学生支援機構HPの記述も同様です。返済者は欲しかった情報にたどり着くまでには、いくつも骨を折らなければならないのが現状です。
情報が適切に整理されていないこともあってか、奨学金をいざ返すときになった場合の情報は多くの人に届いていませんでした。そうした状況を踏まえ、返済情報を収集・咀嚼し、分かりやすい形で提供することが、このブログの狙いです。
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【はじめに】
この記事ではスカラネット・パーソナルというサービスを用いた方法を確認していきます。
スカラネット・パーソナルとは日本学生支援機構が提供しているサービスです。
一度登録をするだけでさまざまな手続きをネット上でできるようになります。
例えば・・・
・返済額の確認
・住所変更などの手続き
・他の救済制度の申請手続き などなどがそうです
登録さえ済ませば、必要な情報が手に入り、手続きも簡略化できるので大変便利です。
【知らない人は要注意!】
このサービスは2010年に始められました。
いまでは在学中に登録をすませる大学もあるほど、JASSO奨学生にとって欠かせないサービスとなっています。
しかし、一つだけ盲点があります。
というのは、2010年以前に奨学金を借りた人は自分で登録をしなければならないのです。
なので、もし周囲にスカラネット・パーソナルを知らない人がいたら、教えてあげてください。
では、ここから猶予申請の方法を確認していきたいと思います。
その前に、書類で申請したいなと思っている方もいらっしゃると思います。
そうした方は過去記事のコチラをご参照ください。
【スカラネット・パーソナルに登録しよう!】
では、まずスカラネット・パーソナルの登録ページに行きましょう。
こちらから行くことが出来ます↓
登録ページに行くと次のような画面に移ります
ここで、空欄を記入し登録をすませましょう。
【奨学生番号について】
スカラネット・パーソナルの登録には奨学生番号が必要になります。
しかし、番号を書いた紙を無くした人も多いのでは?
自分の奨学生番号が分からない・・・
そんなときの対処法があります。
奨学生番号は支援機構の返還相談センターで聞く事ができるのです。
【奨学金返還相談センター】
電話:0570-666-301(ナビダイヤル)
※ 海外からの電話、一部携帯電話、一部IP電話からは
⇒ 03-6743-6100
※ 受付時間:8時30分~20時00分
※ 月曜~金曜(土日祝日・年末年始を除く)
登録には全ての奨学金番号が必要ですか?」
そんな質問もあるかもしれません。
ご安心ください。
奨学金番号は一つだけで十分です。
一つ分かれば、あとは自動で他の奨学金も管理してくれます。
無事に登録は出来ましたか?
無事に登録できれば次のような画面に移るはずです。
【さっそく猶予の手続きをしてみよう!】
では、手続きを進めてみましょう。
申請までは次のステップを踏みます。
①スカラネット・パーソナルの登録(済み)
②スカラネット・パーソナル上での申請書入力
③申請書の印刷
④証明書の添付
⑤送付
①〜③までが前回までとは違うところです。
【余談:スカラネット・パーソナルの不便な点】
実は、スカラネット・パーソナルを使っても、ウェブ上で直接申請することはできません。
出来るの申請書を作ることまでです。
入力をしたものは印刷し、JASSOまで送付する必要があります。
本当は直接申請が出来れば楽なのですが、残念です。
しかし、書類に直接書き込む方法よりも手間が大幅に省けます。
JASSOによると、
「押印が必要なため、どうしてもウェブ上での直接申請はできない」
とのことでした。
これからこうしたサービスもどんどんブラッシュアップして欲しいですね。
【ワンタイム・パスワードを取得しよう!】
それでは、画面の上にある「各種届出・申込」をクリックしましょう。
そうすると説明画面に移動します。
すると、上の写真には書かれていないところで
ワンタイムパスワードを取得してくださいと言われます。
「え!?なにそれ難しそう」
と私は最初に思いました。
しかし、なんのことはありません。
登録時に記入したメールアドレスにパスワードを送られて、それを確認するだけのものでした。
では、実際に取得してみましょう。
説明画面の真ん中まで行きます。
そこでワンタイムパスワードを取得できます。
「①ワンタイムパスワードの取得画面へ」をクリックすると次のような画面が現れてパスワードが送られてきます。
表示されたアドレスに間違いがなければパスワードを発行してもらいましょう。
【申請書の入力をしよう】
では、ここからは申請書に実際に事情を書き込んだりします。
申請書の入力ページは説明画面の下にあります。
ぐぐぐっとスクロールさせて、下まで行きましょう。
では、一般猶予のところにあるボタンをクリックしてください。
そうすると入力画面に移動します。
あとは書類の場合とほぼ同じです。
前回と同じように、事情の欄を飾らずに、具体的な収支を書いてありのままの実情を伝えましょう。
【記入例の参考】
参考まで以前のブログで書いた記入例を貼っておきます。
ポイントは次の通り。
①事情では
・卒業してからこれまでの経緯
・現在の生活状態
・具体的な収入、支出の説明
・返還が困難であり、猶予申請にいたったこと
②見通しでは、
・返済ができるようになるまでの一時的な対処であること
・いま、状況の改善に向けて取り組んでいること
・返済の意思があること
を漏らさず書くことでしたね。
日本学生支援機構の記入例もまた載せておきます。
<記入例ー日本学生支援機構版>
・事情
大学を卒業して二年目になりますが、就職する事が出来ず、アルバイトで生計を立てていました。手取りは月15万円前後で、賞与や臨時収入はありません。支出は家賃、食費、光熱費、インターネットと携帯電話代で10万円が毎月かかり、残りから医療費と簿記の勉強の学費を支払っています。腰椎椎間板ヘルニアのリハビリに週に1〜2回通っており、医療費が月2千円弱程度かかります。奨学金の返還が困難です。第一種奨学金のみ猶予をお願いします。
・今後の返済見通し
今年中には就職して、第一種奨学金も返還を再開したいと思っています。猶予を承認された期間の終了より早く返還が出来るようであれば、返還期限猶予短縮願を提出します。
上手く書けましたか?
入力できたら確認ボタンで次のページに進みましょう。
【チェックシートにチェックを入れよう】
申請書を印刷すると「チェックシート」も同時に印刷されます。
必要なところにチェックを入れるんでしたね。
前回の例はコチラ↓
【証明書を添付しよう!】
次に、猶予をする事情を証明するための証明書が必要となります。
証明書は前回の説明と同じです。
下に証明書の一覧表を載せますので、自分にあった証明書を見つけ、最寄りの役所などで用意しましょう!
【送付しよう!】
お疲れさまでした。
では、最後に書類を送付しましょう!
送付先の住所は
です。
もう一度、提出書類の確認をしましょう。
□入力した猶予の申請書(要押印!)
□記入されたチェックシート
□証明書(今回は所得証明書)
この三点を忘れずに封筒に インしましたか?
後は郵便局に行くだけですね。
【最後に】
これまで三回にわたる猶予申請の記事をご覧になっていただきありがとうございました。いかがでしたでしょうか。
もっと書かなければいけないことはあると思いますが、それは今後の課題に。
この記事を読みご意見があればお聞かせください!
それでは、また次回お会いしましょう。
(次回記事)
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