奨学金返済難民のための基礎知識

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【JASSO奨学金】猶予申請をしてみよう!—書類編 その1

前回記事 申請の準備編  

 

この記事では書面による猶予申請について説明します。

【申請の4ステップ】

書面による申請は次のステップを踏みます。

 

1 申請書の入手

2 申請書の記入

3 猶予する事情を証明する(公的)証明書を集める

4 JASSOへ郵送する 

 

今回の記事では1と2に触れます。 

 

【ステップ1ー書類を入手しよう!】

まず始めに書類を入手しましょう。

支援機構HPからダウンロードできます。

下のリンクを参考にしてください。

JASSO奨学金「各種願出・届出」-JASSO

 

進んだら、参考写真で赤文字部分をクリックしてください。

f:id:digital-uni:20141111164340p:plain

そうすると下の画面に移ります。

f:id:digital-uni:20141111165125p:plain

「ココ」から、「奨学金返還期限猶予願」と「チェックシート」を入手しましょう。

 

 

【ステップ2—書類を書いてみよう!】

手に入れた申請書を書きます。

はじめは「奨学金返還期限猶予願」からです。

モデル人物は「会社のお給料では返済が厳しく、なるべく長い期間猶予したい独身男性」です。

 

では、記入します。

 

まずはチェック項目です。

今回、チェックするところは次の箇所でした。

 f:id:digital-uni:20141111173621j:plain

 

次に書類の上の部分を埋めます。 

ここでは、

・日付

・奨学生番号(支援機構に電話すると教えてくれます)

・氏名、生年月日

・住所

・連絡先

・勤務先の住所、連絡先

・押印

が必要です

 

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押印は絶対に忘れずに!

 

 

 最後は下半分の記入です

今回のケースでは、ここに

①経済困難である事情 

②今後の返済の見通し 

を書く必要があります。

飾らず、ありのままの実情を書き記しましょう!

 

①事情では、

・卒業してからこれまでの経緯

・現在の生活状態

・具体的な収入、支出の説明

・返還が困難であり、猶予申請にいたったこと

を漏らさず書きましょう。

 

 ②見通しでは、

 ・返済ができるようになるまでの一時的な対処であること

・いま、状況の改善に向けて取り組んでいること

・返済の意思があること

という点を書けば事情が伝わりやすいと思います。

 

今回のケースではこのように書いてみました。

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参考までに、日本学生支援機構の記入例では、次のようになっています

・事情

大学を卒業して二年目になりますが、就職する事が出来ず、アルバイトで生計を立てていました。手取りは月15万円前後で、賞与や臨時収入はありません。支出は家賃、食費、光熱費、インターネットと携帯電話代で10万円が毎月かかり、残りから医療費とボキの勉強の学費を支払っています。腰椎椎間板ヘルニアのリハビリに週に1〜2回通っており、医療費が月2千円弱程度かかります。奨学金の返還が困難です。第一種奨学金のみ猶予をお願いします。

 ・今後の返済見通し

今年中には就職して、第一種奨学金も返還を再開したいと思っています。猶予を承認された期間の終了より早く返還が出来るようであれば、返還期限猶予短縮願を提出します。

 

 

【注意!】

 今回の記事はあくまで参考例であって、

「こうすれば確実に申請が通る」

というものではありません。どうかご注意ください。

申請書にはみなさんの実情を、事情書に素直に書いてもらえればと思います。

 

【最後に】

猶予手続きはみなさんに与えられた権利の一つです。

返済が辛いと感じたら思い切って使うことが大切です。

このブログを読んで、猶予申請を検討してもらえたらすごく嬉しく思います。

次回は冒頭の3と4の項目について扱います。

 

                (次回につづく)